従来から既存住宅の流通が進まない要因の一つとして、消費者が既存住宅に、「不安」「汚い」「よく分からない」といったイメージを持っていることが挙げられています。
同時に、既存住宅について、事業者が得ている情報と消費者が得られる情報に格差があり、消費者が不利益を被る「情報の非対称性」も指摘されています。
このような課題認識を踏まえ、これからの不動産流通事業者が「安心な既存住宅の流通を促進する」ところに、消費者の求める市場のあるべき姿があると考え、ここに『一般社団法人安心R住宅推進協議会』を設立いたしました。
「安心な既存住宅」は「安心な既存住宅」たる基準を明確・明示することによってはじめて定義づけられます。
しかしながらこれまでは、「安心な住宅」にも「良質な住宅」にも、その基準や定義が存在していませんでした。
一方、既存住宅は新築住宅と異なり、売主が個人である場合が多いため、取引後に起こりうる瑕疵(欠陥や不具合等)について、その責任の範囲や程度が限られていることも少なくありません。
したがって買主は自ら、あらかじめ瑕疵(欠陥や不具合等)の有無を確認しておく必要があります。
ところが既存住宅は中古品にも関わらず、品質確認(インスペクション)や品質管理(維持保全・性能向上)に対する意識が低く、既存住宅に関する情報が消費者に十分に公開されることもありませんでした。
そのため既存住宅の商取引においては、消費者は常に不安や負担を強いられてきました。
本格的な人口減少・少子高齢社会を迎えた今、国の住宅政策は既にフローからストックへと転換しています。
価値ある既存住宅を評価(インセンティブ)する仕組みもなく、評価された既存住宅が認定(ブランディング)される仕組みもない不透明な市場に対しても、いよいよメスが入りました。
私たちが考える「安心な既存住宅」の「安心」とは、既存住宅についての適正な評価と適切な情報開示です。
私たちは「既存住宅の健全な流通」をビジョンとして掲げ、既存住宅の商取引に関わる売主・買主・事業者の三者に「安心と納得」、そして「信頼関係」をもたらす仕組みを確立することで、国の住宅政策を民間の立場から後押ししていきます。
当協議会は、住宅ストック(既存住宅)の活用を図り、その流通を活性化するため、維持管理やリフォームの実施などによる「住宅の質と住まい勝手」の維持向上が、市場において適正に評価される仕組みの開発・普及を行なっています。
同時に、消費者にとって分かりやすく選びやすい情報開示に努め、もって透明で中立的な不動産流通市場を実現することを目的として、次の事業に取り組んでいます。
(1)安心な既存住宅に係る要件の設定、認定手続きなどのサポート
(2)安心な既存住宅の流通に関する事業環境整備のサポート
(3)安心な既存住宅の流通に関する仕組みの研究会、セミナー、イベント等の企画、運営
(4)安心な既存住宅の流通を担う事業者の教育および資格の認定
(5)安心な既存住宅およびその流通に関する各種情報の収集、分析、提供
当協議会は、透明で中立的な不動産流通市場を実現することを目的として、次の役割を担っています。
①既存住宅の評価・認定指導
②既存住宅の流通に伴う金融・保険商品の開発サポート
③既存住宅の維持保全に関する提案指導
④事業者マッチングおよび事業サポート
名称 | 一般社団法人安心R住宅推進協議会 |
英文名称 | the promotion association of reliable "R" housing |
設立年月日 | 2017年4月11日 |
代表者 | 代表理事 三津川真紀 理事 中野晴啓(一般社団法人投資信託協会 副会長) 理事 岡田久典(早稲田大学 環境総合研究センター 上級研究員) |
所在地 | 東京都目黒区中町1-25-10 ユニフォート目黒中町402 |
フリーダイヤル | 0120-365-205 |
電話 | 03-6264-3581 |
FAX | 03-6264-3582 |
メールアドレス | info[at]anshin-rjyutaku.or.jp ※[at]を@に変えてください。 |
URL | https://www.anshin-rjyutaku.or.jp/ |