あんしんを、あたらしく。~一般社団法人安心R住宅協議会~

2020.04.25

シェアハウスでの新型コロナの感染予防は?

相談者
コロナの感染拡大を防ぐため三密を避けるようにいわれておりますが、娘がシェアハウスに住んでいるので心配です。安全なのでしょうか?(東京都 50代)

 
回答者
 こんにちは。安心R住宅推進協議会の三津川 真紀です。

 
シェアハウスとは、一つの住宅を複数人で共同利用して生活する居住形態、あるいはその賃貸住宅のことをいいます。法律上は、「寄宿舎」に該当します。共同利用の範囲はシェアハウスによってまちまちですので、寝室のみ個室で、トイレ、お風呂、リビング、ダイニング、キッチンなどは全て共同というところもあります。したがって、仮に入居者から感染者が出た場合は、一般の賃貸住宅と異なり、他の入居者全員が濃厚接触者となる可能性があるため、クラスターの発生も懸念されます。特に「緊急事態宣言」の発令によって外出が制限されている中では、さぞご心配のことと思います。ここでは、シェアハウスにおける新型コロナウイルス(以下、コロナ)対策にについてお伝えしたいと思います。

 前述のとおり、一口に「シェアハウス」といっても様々なタイプがありますので、実際の運営は各運営事業者(運営管理者)によるところとなりますが、ご相談の内容につきましては、一般社団法人日本シェアハウス連盟が出している「コロナウイルス感染症流行時の対応に関する運営ガイドライン」をご確認いただけますと、ご理解しやすいかと思います。

 まず、基本的には関係省庁等が公表する情報等を踏まえた対応が前提となりますが、シェアハウスの運営事業者(運営管理者)には、特に以下の点についての対策を講じた上で運営するよう、呼びかけられています。

 1.建物の安全確保
①換気する。
②不特定多数の建物への出入りはできる限り避け、訪問者の出入りについては氏名・連絡先を必ず把握する。
③アルコール消毒液またはそれに準ずるものを、複数が集まる場所、触る物の付近に設置し、管理する。
④日用品の不足が予想されるため、備蓄を充分に行なう。

 2.入居者の安全確保
①うがい・手洗い・アルコール消毒を行なうよう、指示する。
②風邪や花粉症など、咳やくしゃみを伴う体調不良などの症状がある場合は、マスクの着用を指示する。
③友人等、第三者の訪問は、自粛要請を行なう。必要な訪問の場合は氏名・連絡先を事前に通知してもらうよう、指示する。
④発熱を伴う体調不良がある場合は、速やかに運営事業者(運営管理者)に報告してもらう。4日程度経過ののち、症状が悪化している場合は、帰国者・接触者センターへの連絡を行なって対応を仰ぐよう、指示する。

 3.内見者・入居予定者への対応
①海外からの問い合わせに対しては、外国籍・日本国籍の渡航者の別を問わず、来日の際に14日間、シェアハウス以外での滞在を要請して、了解を得る。
②内見の際は、直近1ヶ月以内の海外渡航歴、および日本国内での引越し歴をヒアリングする。
③内見時に建物に入る際は、スタッフ、内見者ともに、手指のアルコール消毒またはそれに準ずる対応を行なう。

 その他、体調不良者や感染者・濃厚接触者が発生した際の対応についても明記されておりますので、お目通しされることをお勧めします。同時に、娘さんがお住まいのシェアハウスについて、上記対応が足りているかにつきましても、あわせてご確認下さい。

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