あんしんを、あたらしく。~一般社団法人安心R住宅協議会~

2019.12.21

親の不動産を相続するけど、どうしよう?

相談者
両親が亡くなったら、いま両親が所有している不動産を相続するけど、どうしたらよいでしょうか?
(東京都 50代)

 
回答者
 こんにちは。安心R住宅推進協議会の三津川 真紀です。

 不動産を相続すると言われたら、誰でも戸惑ってしまうものです。しかし、相続する前にきちんと準備をしておけば、いざというときにも慌てずに対応することができますよね。ここでは、相続する前にできる準備についてお伝えしたいと思います。

 不動産を相続するとわかったら、現状と今後のことを確認する必要があります。というのも、今どういう状況か、もしくは今後どうしていくのが望ましいのかによって対策が変わってくるからです。まずは、相続予定の不動産の現状について確認してみましょう。

 たとえば不動産を相続して賃貸に出したり、売却したりしようとしても、名義をしっかり確認しておかないと手続きが前に進みません。実際に、連絡も取れない親戚や思いもよらぬ他人と土地を共有していたなんていう話もあります。土地の名義、共有などについては相続前に確認しておきましょう。

 また、親の生前に検討しておきたいこととして「成年後見人制度」と「家族信託」が挙げられます。成年後見人制度とは、精神的な障害などで判断能力が低下した人の財産を守るための制度で、本人以外が代理で財産の管理を行うことです。親が認知症などで判断能力が低下してしまったとき、不動産を適切に管理できる人がいなくなってしまう、といった事態を事前に防ぐことができます。

 一方、家族信託も成年後見人制度と似ていて、本人以外の人が代理で財産の管理を行うことができるのですが、家庭裁判所への報告など成年後見人制度に課された義務がなく、負担が軽くなります。こういったしくみを利用して、親の生前から不動産の相続について考えておくことが非常に重要です。

 このように、事前に不動産の状態や親の生前にできることを確認したとしても、自分たちはすでに家を持っているから住めないし、人に貸したり売却したりできるような状況ではない、という場合もありますよね。そうなると、どうしたらいいかわからず、つい空き家のまま年月が経過してしまうこともあります。しかし、空き家として放置することにより、さまざまな問題が生じることがあるのです。

 たとえば、人が住まなくなった家屋がは老朽化の進行が早いので、たとえば地震や台風などで家屋が倒壊し、周辺の住民の方々に被害を与えるご迷惑をおかけする可能性もあります。また、空き家を放置することで犯罪の温床にもなりかねません。実際に、どこの誰かもわからないような人が勝手に住んでいたという事例もあります。それによって、治安の悪化を招き、周辺の住民とトラブルになるケースもあるので注意が必要ですね。

 空き家は、民法の規定により、その建物の所有者が損害賠償 などで管理責任に問われますので早めに対応することが重要です。

 最後に、忘れがちなのですが、不動産の相続にかかる税金や費用についても事前に調べて、準備をしておくことが大事です。相続不動産の登記に関する手続きもありますし、専門家に依頼するのであればその報酬も必要です。土地活用を検討しているのであれば、測量や活用のためのコストがかかりますよね。相続後のことを見据えて事前に準備しておくと、実際に相続した際にもスムーズに対応できるはずです。

お問い合わせはこちらから

相談してみる